つれづれに
情報社会化をみながら、新たな家族のあり方を考える視点で、つれづれなるままに。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

少子化とフェミニズム
 6月15日の東京新聞「大波小波」に、「女性が男並みに働いて税金や社会保険料を払うことが少子化対策だ、と財務省のお先棒たる独身フェミニズム学者の主張が、小泉改革下でまかり通ってきた」と書かれている。
 <独身ジジババ大国の妊婦>という筆者は、この主張を否定的に書いていたが、じつは独身フェミニズム学者の言うとおりである。この学者が誰だかは書かれていなかったが、フェミニズム学者にも真っ当な人がいると感心した。我が国のフェミニストは、御用学者ばかりで、真っ当に考えていないと思っていたので、新鮮な驚きがあった。
 将来の職業つまり将来の収入が不安だから、少子化がおきているのだ。同一労働同一賃金が保証されておらず、リストラという名で簡単に職を失う。しかも、正社員から一度外れたら戻ることはきわめて難しく、フリーターやパートしか収入がないとなったら、誰も将来が不安になるのは当然である。現在は、正社員であっても、いつ職を失うかわからない。こんな状況では、自分が生きていくのがやっとであり、とても子供など持つことはできない。自分の将来さえ判らないのに、子供を持つなんて、無責任きわまりない。
 
 先進国は、同一賃金同一労働に近いし、中途採用が普通である。就職する上で、年齢や性別といった属性での差別も少ない。それに対して、我が国は自分ではどうすることもできない属性によって、就職の門が閉ざされている。これは男女を問わず妥当する。こうした現状を見れば、子供を持たないのは当然の選択である。だから、少子化は女性の問題ではなく、両性に等しい問題である。
 出産費用や教育費用を国が面倒みても、子供が増えることはない。つまり、抜本的な少子化対策は、男女を問わずに、将来が安心できる、そう信じることができる環境をつくることだ。とすれば、最初に書いた女性フェミニズム学者の言うことは、じつに真っ当で正しいことが判る。

スポンサーサイト
少子化の原因
 少子化の原因は、突きつめて言えば、近代化の速度に、社会制度の変化が追いつかないことだ。近代化に時間をかけた西洋諸国では、社会制度をかえる時間的な余裕があった。先進国では個人化する社会に対応して、核家族から単家族へと転換させることができた。社会が私生児を受け入れたのだ。
 我が国をはじめ韓国やシンガポールなどの中進国は、先進国の後を追ったので、近代化にかける時間を短縮できた。先進国が100年かかったものを、その半分の期間で達成した。ところが、経済的な近代化は早く達成できたが、社会制度はその速度に追いつけなかった。テレビや車は普及したが、家族制度はいまだに核家族を温存している。我が国などでは、核家族が古いと言われても、ピンと来ないだろう。いまだに私生児はほとんどいない。
 我が国も早い近代化ができたが、韓国は我が国をマネることができたので、もっと早く近代化できた。その結果、韓国の出生率は1.08と、我が国以上の少子化に見舞われることになった。
 非婚化や晩婚化は、出生率低下の現象面である。少子化の原因を、非婚化や晩婚化だということは、同じ言葉の反復に過ぎない。だから児童手当などをふやしても、少子化は止まらない。


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。